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【解説】LT3.0プラスとは?機種シミュレーションから変化を深掘り

2025年7月7日に稼働開始するラッキートリガー3.0プラス。既存のラッキートリガーとの違いとは

2025年7月7日導入機種より、ラッキートリガーの規則が変更されます。その名もLT3.0プラス

ラッキートリガーでネックだった突入率やトータルの期待出玉部分について大幅に緩和がされ、今後さらに新しいスペックのLT機の登場が進んでいくと考えられます。

機種の分析情報とともに、LT3.0プラスでどのような変化がもたらされるのか解説します。

LT3.0プラスとは?何が変わる?

LT3.0プラスは2025年7月7日導入機種から適用されるラッキートリガーの規則変更(緩和)です。

なお、この規則はスマパチ機のみ適用されます。P機については3番のみ適用となり、その他は従来規則のままとなるようです。

  1. 獲得出玉期待値が3200個未満→6400個未満に増加
  2. LTによる出玉が全体の出玉に占める総量が2/3以下⇒4/5以下まで増加
  3. 次回の時短の性能および回数について、滞在していた時短の性能・回数を参照して決定できる

3番についてはラッキートリガー機ではない機種にも適用される規則で、チャンスゾーンや複数段階のラッシュなどが可能になるゲーム性の拡張に期待ができるようです。
こちらについては別記事で説明予定です。

1番と2番について詳細に説明します。

獲得出玉期待値が3200個未満→6400個未満に増加

1回の初当たりでの初回出玉を含む出玉期待値が6400個未満まで倍増します。この獲得出玉は、いわゆる払い出し出玉(手取りではない)と思われます。

これにより、チャージなしの319ないしは349スペックでラッキートリガー機を作ることが可能になります。

「349や399、それ以上のLT機があるじゃないか」と考える方もいるかもしれませんが、そういった台はほぼ、図柄が揃わず300発程度の払い出しを受ける「チャージ当たり」が搭載されています。
チャージ当たりの存在により、LT機の発当たり確率は概ね1/200前後に調整されています。

また、1/399であっても、チャージ当たりの確率を、従来の1/400からMAXで1/2700程度まで下げることが可能になり、ストレスを感じにくくなるでしょう。

ただし、319や349であっても獲得出玉期待値6400個の台を作ることはやや難しいかもしれません。それはボーダーが低くなりすぎてしまうためです。

既存2.0との違いもあわせて、下記の表をご覧ください。(※賞球15個として算出)

LT2.0①LT2.0②LT3.0+①LT3.0+②
初当たり確率1/199.91/349.91/349.91/349.9
獲得出玉期待値3200320064005512
差玉期待値2986298659735145
ボーダー16.629.214.617

LT2.0①の通り、ボーダーが16~17程度となるように期待出玉3200個の台を作ろうとすると、初当たり確率は1/200前後とするのが一般的です。

LT2.0②のように349スペックとするとボーダーが29.2まで上がってしまいます。これは最近少しずつ登場している「デカヘソスペック」になります。チャージ当たりをなくして349にする場合はデカヘソをとする必要があるのです。

LT3.0+で319・349スペックを作れるようになりましたが、LT3.0+①で限界性能を作ろうとするとボーダーが14.6になってしまいます。これは難しそうです。

なので実際には、LT3.0+②程度の獲得出玉期待値5500前後の台が多く登場してくると考えられます。

LTによる出玉が全体の出玉に占める総量が2/3以下⇒4/5以下まで増加

LTによる出玉(LTが発動している状態=期待出玉が6400以上となっている状態での出玉)について、LT2.0のスマパチでは平均して全体の2/3(67%)までと決められていましたが、これが4/5(80%)までとなります。

逆にいえば、LT2.0では全体の1/3(33%)はLT以外での出玉である必要があったのが、1/5(20%)でよくなったということになります。

緩和の対象となる、LT以外で出玉を出す方法としては、大まかに下記の3種類が考えられます。

  • 非図柄揃い(チャージ当たり)での出玉
  • 初当たり出玉
  • LTでないラッシュ(下位ラッシュ)での出玉

チャージ当たりについては1つ前で説明したように廃止または確率が低くなると思われるので、出玉としては少量です。

初当たり出玉について、ラッキートリガー機、特に319より分母が大きいミドルスペックでは直LTとなる代わりに初当たり出玉を大きくしていることが多いです。
これについて、LT3.0+では、初当たり出玉をある程度小さくできます。デメリットに聞こえるかもしれませんが、初当たり出玉を減らす代わりにLTの突入率を上げるなどの調整が可能になります。

LTでないラッシュ(下位ラッシュ)での出玉も減らすことができます。下位ラッシュで出玉を大きく出さなくてよくなるため、「初当たりからの直LT割合を上げる」や「下位ラッシュの継続率を下げる代わりにLTに突入しやすくする」、場合によっては「下位ラッシュ廃止」も視野に入るでしょう。

また、この緩和によって、今までは作りづらかった「LTのMAX性能(期待出玉9600発)まではいかないが、従来の総量規制(期待出玉6400発)を超えるラッシュ」、すなわち緩めのLT機についても作りやすくなると考えられます。

LT3.0プラスの機種分析

eとある科学の超電磁砲(レールガン) PHASE NEXT

今回のラッキートリガー特集は以上となります。


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